シロ

そこのみにて光輝くのシロのネタバレレビュー・内容・結末

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

人間って頭悪く単純に生きた方が幸せなんだよな。きっと人は三大欲求程度まで満たされると自分の幸せを相対評価で測り始めるから、ピンとキリの両極以外の大多数の人は、冷静に現実的になればなるほど不幸になりやすい。

この映画の菅田将暉のように無意識かつ盲目的に明るくなれたらいいけど、明るさは才能だから、それを持って生まれなかった人たちは努力して楽観的にならなきゃいけない。そうして人生や自分を愛せた人たちだけがきっと幸せになれるのだ。まともに生きるのが馬鹿みたいと諦めて悲観的になってしまったら多分負けだ。

友人に、この映画のタイトルの意味ってどういう事だと思う?ときいたら「『底』のみにて光輝く、だと思うよ」と言われ、なるほどそうかと思った。人間たるもの、底辺に落ちきった時にこそ本来その人が持つ美しさが光る的なことだろうか。
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