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百瀬、こっちを向いて。のItottyのネタバレレビュー・内容・結末

百瀬、こっちを向いて。(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

最近weaverというバンドにハマってて、
その中の「こっちを向いて」という曲が主題歌になっているのがこの映画でした。
MVに映る姿と切ない歌詞メロディで見ることを即決した次第です。


高校生達の青春、恋愛を描いた作品でした。
登場人物が病気だったり、
SF要素があったり、
ギャグ満載だったりすることもなく、
純粋に恋愛映画でひねりがあるわけじゃないんだけど、
かえって切なさがリアルというか、
そういう雰囲気がすごくいい映画でした。

タイトルにもあるけれど、時折でてくる百瀬の後ろ姿が印象的でした。
決して美人すぎるとかじゃないけれど、いつの間にか主人公ノボルと一緒に百瀬の後ろ姿を追いかけている感じになります。
物理的な意味だけじゃなくて、恋愛的にもかかっている言葉。

ラスト、ノボルが「こっちを向いてよ」と叫ぶ。
自分でも理解しきれない不思議なその思いを伝えるのは難しくて
ノボルなりに絞り出したその言葉は告白だったんだね。
伝わるわけもなく、打ち明けることもなかったかもしれないけれど、
こうして15年も過ぎてから変わらない街に戻ってきて
百瀬を姿を見るノボルの恋愛はすごくよかったんだなって思いました。


そんで、最後にそっから流れる主題歌「こっちを向いて」
これ完全に映画とリンクしてますね。鳥肌立ちました。

脚本とか細かい展開はドーンと置いておいて
音楽と映像で淡い恋愛模様の雰囲気で楽しむことができる映画でした。




個人的には、、、
高校時代の恋愛・失恋を思い起こさせるには十分だった。
まさに15年くらいたった今、あの時の恋愛なんてもう意味のないものだなんて思ってた。
誰もいない教室でめちゃんこ苦しくなったことも
4階の理科室の窓からじっと下を見ていたことも
若気の至りだなって蔑ろにしそうだけれども、それも大切な人生の一部ってことか。

映画ってすごい。。。!
Itotty

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