真魚八重子

恐怖のまわり道の真魚八重子のレビュー・感想・評価

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)
4.0
くたびれた主人公の回想という、基本となる時間軸がある。でも、いろんな前の方の出来事に何度も何度も戻るから、今がどんどん後ろに追いやられて(一体どの時点で回想してるんだ?)と不安になってくる。

アン・サヴェージの狂気。突然の興奮の怖さ。突発的な「死体はどこ?!埋めたの?!」はリアリティはないけれど、演出としては謎や恐怖への猛ダッシュな勢いが尋常ではなく、虚を突かれる。こういう演出ができたらその映画は人の記憶に残る。
真魚八重子

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