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アバウト・タイム 愛おしい時間についてのjunのレビュー・感想・評価

3.2
SF(?)ラブコメディです。あまりこういった映画は観ないのですが、ジャケットに惹かれて観賞してみました。

どんなに時間を遡る事が出来たとしても、取捨選択は必ずあって、何もかも無限にどうにか出来る訳ではないというのは、誰も彼も一緒のようです。そういった能力をもった人なりの悩みと葛藤が描かれていて、より深い感情の描写になっていました。

私が幼い頃、祖父が亡くなったその夜に祖父の夢を見ました。目覚めて「あ、人が死ぬのってこんなもんなんだ、いつでも会えるじゃん」と思いましたが、祖父の遺影と棺を見て、無性に悲しくなったのを思い出しました。多分、その時と似ている気がします。
私はその夢を自由に見ることは出来ませんが、それが出来て、それを自らの意思で終わらせるというのは、相当辛いし決断出来ないだろうな、と思います。なんか変わったとこに共感してしまいました。

大事な人と2度も別れるって辛いと思います。時間を遡る能力はなくてもいいかもな、なんて思った稀な作品でした。
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