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アバウト・タイム 愛おしい時間についてのinductorのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

2014年の冬だったでしょうか。私は生まれてはじめて日本を出てインターネットで知り合ったゲーム友達の家に遊びに行くためにアメリカに行きました。一人だったし海外でいろんな初めての経験をしてトラブルもあっていろんなストレスを抱えましたが、帰りの飛行機のオンデマンドサービスでこの映画に出会いました。
正直な話、最初はサムネのレイチェル・マクアダムスに釣られました。「お、綺麗な人だなー。とりあえずタイムトラベルもんっぽいし見てみるか」とかそんな感じの軽い気持ちでした。

映画が始まってすぐ、この冴えない童貞の青年がハリポタでかっこよかったチャーリー役の俳優だということに気づきました。ギャップがすごいな、と思っていたら今度はシャーロット役にウルフ・オブ・ウォールストリートに出てきたセクシーな女優のマーゴット・ロビーまで登場し、あっという間に主人公の心を打ち砕いていきました。サムネに釣られた僕は完全に面食ってしまい、気づいたら映画館でもない飛行機のエコノミーシートでこの映画にハマっていました。

その後はメアリーとの出会いが無かったことになったり、子供の性別が変わっていたり、タイムトラベルによる様々な副作用と戦いながら自分の幸せと向き合っていく主人公の姿に、不器用な自分をなんとなく重ねてしまいました(もちろん、私にあんな綺麗なパートナーはいないし、ロンドンには住んでいませんが)。
SFやアクションばっかりしか見たことのなかった僕が初めてみた恋愛コメディで、人間ドラマ的な作品が好きなんだと気づかせてくれた思い出深い作品です。
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