何と美しく、平凡な映画なんだろう。
何でもない日々を描いた、平凡な映画。フィクションには腐るほどある設定。ただ主人公がちょっとタイムトラベルできるだけ。
きっと私がそんな能力を持っていたら、毎日毎日後悔の嵐で先に進めないと思う。でも日々を遡ることなんてできないし、毎日が新しい人生の一部。
「まるで未来から1日を楽しむために戻ってきたかのように、今日を楽しむ。」生きてきた中で、何度同じような言葉を耳にしてきたか分からない。ひどい綺麗事で、なんて胡散臭い言葉だろうと、この映画を観るまでは思っていた。
世間に溢れる綺麗事を固めたみたいな映画だが、綺麗事でもやはり美しいものは美しいのだ。
久々に頭が痛くなるほど号泣してしまった。2時間の映画だとは思えない内容の濃さだった。こんなにも普通の場面で泣いた映画は無い。
う〜〜ん…本当に良い映画だ…