タイムトラベル物が好きなので鑑賞。
他のタイムトラベル物に比べてややこしいルールがなくあっさりタイムトラベルできるのが割り切っていて良い。
初めはタイムトラベルラブストーリーかな?と思っていたが後半はタイムトラベルファミリー映画になっていてむしろこっちのほうが楽しめた。
前半のラブストーリーは、ヒロインがとっても愛らしくキュートで、主人公が何度もタイムトラベルして付き合おうとするのもわかるぐらい可愛らしい魅力あふれるヒロインになっている。
ヒロインとのベッドシーンをタイムトラベルで何回も繰り返すのは笑えた。
後半はタイムトラベルを通して父と息子の交流や妹のことが描かれていて、心温まるファミリー映画になっている。
主人公が妹に幸せになってほしいために秘密を話しタイムトラベルするも、妹が幸せになる代わりに自分の子供が…という場面でタイムトラベルですべてを綺麗に解決することができないのがわかり、タイムトラベルで過去を変えずに解決しようとするところで主人公の成長や家族愛がわかるシーンになっている。
序盤の父親と卓球をしたり幼いころから毎日浜辺を散歩したりといったシーンが終盤で活きるのがとても感慨深いし、主人公の結婚式のスピーチを「愛している」を言うためにタイムトラベルしてやり直したり、父の息子に対する愛が感じられてとても良い。
実は父親がタイムトラベルして主人公と卓球をして思い出を作っていたり、その経験があるから主人公がどの時間からタイムトラベルしてきたのかを即座に理解し、息子に本を読み聞かせたりするシーンがとても切ない。
父親の「毎日を同じように繰り返すと人生の素晴らしさに気づける」という言葉がとても印象に残り、最後の主人公の「自分はこの日を楽しむために未来からきて、最後だと思って今日を生きる」という言葉にとても感銘を受けた。自分もこんな考え方で毎日を生きたいなあと強く思えるストーリーだった。
家族愛を感じられるシーンが多く、こういう家族いいなあと思えるほっこりできる映画。誰にでもおすすめできる作品。
序盤の主人公の部屋にフランス映画の「アメリ」のポスターが飾っていて監督もアメリが好きなのかなあと少し親近感を覚えた。
