odyss

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅のodyssのレビュー・感想・評価

2.5
【老人映画はつまらない】

百万ドルに当選したと思い込ませる詐術的な葉書を信じ込み、その葉書を出した会社まで行くと言い張る、すでに惚けた老父につきそって、次男坊が一緒に旅をするというお話です。

最近先進国では高齢化が進んでいるので老人映画が多くなっている気がするのですが、これもその一つ。で、老人映画ってたいてい面白くないんですけど、この作品も例外ではない。特に前半はつまらなくて、眠くなりました。

後半、最終目的地である会社にたどり着く前に、かつて住んでいた町に父子は立ち寄ります。またここに老母もやってくる。この辺は少し面白い。若かった頃の父母の知られざる顔を教えられたり、また百万ドルが当たったという老父の言葉を真に受けた親戚知人からカネを無心されたり。人間喜劇がそれなりに展開されている。

かつては老父の恋人だったという老婦人にも次男は出会います。現在の老母に恋を譲ったというのですが、私の見るところ、その老婦人のほうが若かった頃は美人だったように思えますし、何より現在の老母が恥も外聞もなくエロ話を大声でしゃべりまくっているところから判断して、老母のほうが強引な手段を用いて奥手な老婦人から男を奪ったんじゃないか、なんて想像してしまいました。私なら奥手な女性のほうが好きだから、そちらを選ぶなあ。

また、次男は最初のあたりで恋人と最終的に別れる、というか振られますけど、この恋人の女性が太っていてあんまり魅力的ではない。次男は結構ハンサムなので、釣り合いが取れていない。つまり、この映画に出てくる男女のカップルはどうもアンバランスというか、不似合いなんです。意図的なのかどうかは知りませんが。

まあ、そういうわけで後半はまあまあなのですが、前半は退屈だったし、そもそも老人ばっかり出てくる映画は見ていて楽しくない。若い美男美女が出てこない映画はそれだけで減点! ということでこの点数。(それなら何で映画館まで見に行ったんだ、なんて突っ込みはナシでお願いします・・・笑)
odyss

odyss