このレビューはネタバレを含みます
肉屋の配達員デヴィッド。仕事はできず、借金を抱え、妊娠中の恋人からも愛想をつかされてしまう。そんなダメ男の元にある日弁護士がやってきて、とんでもない事実を告げていく。「あなたは過去693回もの精子提供を行ったが、院長が彼の精子を乱用したため、現在は533人もの子供の生物学的父親である」と。しかもうち142人の子供が父親の身元開示を求め訴訟を起こしたらしい。初めは会う気のなかったデヴィッドだが、子供達のプロフィールを見て興味を持ち初めてしまう。
「人生、ブラボー!」のリメイク(しかし何故か監督は同じ)。そちらは見た事がない。ヴィンス・ヴォーン主演ということで、お馬鹿なコメディだと思っていたら、ダメダメな中年男の成長を中心にした、すごくハートフルなコメディだった。「多額の借金を返すために自宅で大麻の栽培をし始めてしまうようなダメ男」という最悪のスタートを切る主人公。しかし彼が子供達に興味を持ち接触し始めるにあたり、デヴィッドの良い面が段々見え始める。彼が関わる人たちも、何かしらに躓いてはいるけれど、根は善人って人ばかりで安心して見ていられる。笑い転げる系のコメディではなかったけど、クスクス笑えて心あたたまる良い映画だった。しっかしとんでもないストーリーだなぁ…w
友人宅の子供達がすごく可愛かった!体引き締める前のぷにぷになクリプラさんもチャーミング。HERと同時期ぐらいかなー