Mee

寄生獣 完結編のMeeのネタバレレビュー・内容・結末

寄生獣 完結編(2015年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり染谷くんの表情凄いなあ!!
1とは全然目つきが違う。
同じ人でありながら、全くの別人のように感じてしまうあの演技力凄まじすぎる。
深津絵里の演技力も凄かった…

さて本題、寄生獣と人間の共存は可能か否か。
結論から言うと可能という事なんだけど…何だかスッキリしない。
「人間はな、人間の赤ん坊を殺さないんだ」、じゃあ寄生獣の赤ちゃん(?)は?
「お前に罪はない。だけどそれでもな、人間は生きていきたいんだ」なんて、寄生獣だってそう生まれたくて生まれた訳じゃない。
まああれだけの惨事が起きれば当然といえば当然の選択なのだけど。
何だか『ヒメアノ〜ル』(原作)を思い出してやるせない気持ちになってしまった。
「人間は他の種族の気持ちを思いやることができる、だから共存は可能だ」なんて結局人間に害を及ぼさない限りではの話でしょ?となってしまって人間を賛美する話とわかってはいるのだけどまた複雑な思いを抱いてしまった。
最後は寄生獣側が人間に歩み寄ってようやく終結したし。
『パディントン』でも感じたけど人間は自らと同等(そして歯向かわない)、又はそれ以下の知能・身体レベルでないと共存は不可能!
人間を上回ると取って代わられるしな…
特に知能レベルはね、高ければ高いほどリスクも大きい。
共存なんてのは双方の歩み寄り、どちらかが危険思想に傾いた時点で破綻する。

完結編を観て何だかひたすら人間を手放しに褒めているだけな感じがした!
個人的にはあまり好きな映画ではない。
ただ俳優陣の演技は素晴らしく、原作もまた映画とは違うはずなので是非原作も読んでみたい。
Mee

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