人間に寄生し生物全体のバランスを保つ役割を担う我々から比べれば、
人間どもこそ地球を蝕む”寄生虫”ではないか!
本作で最も印象に残ったシーンです。
ど正論すぎて何も言い返せません。
人間がいることで、環境が汚染され、生物が絶滅していく。
そんな醜い現代社会をリアルに風刺しており、
やっていることを棚に上げて、環境保護だの、動物愛護だの言っているのは人間たちのエゴイズムでしかないというメッセージには、深く考えさせられてしまいました。
そして、広川剛志はこの後にこう言います。
いや…”寄生獣”か!
ここで初めて、タイトルの意味が明かされます。
寄生生物ではなく、我々人間のことを指していたのです。
この一連のシーンには、心に深く突き刺さるとともに、現代社会への視点が変わるほど影響を受けてしまいました。
深いメッセージとテーマ、良い演技があった反面、
不必要なベッドシーン、 微妙な脚本、若干の詰め込みすぎ感があったのが残念。
前作の方がスマートにまとめられていましたが、これはこれでアリ。
結果的には良い作品です。