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シンデレラのEDDIEのレビュー・感想・評価

シンデレラ(2015年製作の映画)
2.9
ディズニーで知らぬものはいないプリンセス誕生物語。美しすぎるリリー・ジェームズシンデレラに眼福。ただし実写で観ることで原作通りに描く数々のシーンがノイズになり結果微妙な感覚に。ガラスの靴ねぇ…。

〈ポイント〉
・リリー・ジェームズのシンデレラは最高に美しい
・いくらファンタジーとはいえ実写であるが故のリアリティは追求してほしかった
・悪女の限りを尽くすケイト・ブランシェットの演技はGood

〈雑感〉
リリー・ジェームズ観たさに本作を鑑賞。
さすがに「シンデレラ」の話の内容は知っているんですが、今回実写映画として観ることで作品の中で当たり前に描かれている展開があまりにも不自然に映ります。

まず、なぜカボチャの馬車を魔法で作るのに小屋の中でやるのかは意味不明。それに乗って出掛けるのならば庭でやりなさいよ、と。
小屋も壊れてるし、あれ只事じゃ済まないでしょう。
あといくらフェアリー・ゴッドマザーの魔法で美しくドレスアップされたとて、舞踏会で意地悪なまま母や姉たちに「あれは一体誰なの?」ってならないでしょ。いや、顔どう見てもエラだし。
実写だから故、感じてしまった違和感ですね。

そして極め付けは12時になり急いで帰宅するために置き去りにされたガラスの靴。
その後の展開も誰もが知る有名な流れがありますよね。
国中の人々にガラスの靴を試着させ、舞踏会の美女は誰だったのかを探すというシークエンス。
あれだけの人に試し履きさせたら、そりゃあピッタリ合う人もいるでしょうし、そもそも女性ほぼ全員に履いてもらうってめっちゃ効率悪くないですか?
ファンタジーにこんなこと言うのはナンセンスかもしれませんが、あえて実写化に踏み切っているのならばこのあたりのリアリティは追求してほしかったというのが本心です。

まぁこれでもかってぐらいとことん悪いまま母として君臨したケイト・ブランシェットの演技には拍手を贈りたいですけどね。取り巻きの娘たち(エラの義理の姉たち)もかなりのクズっぷりでした。

〈キャスト〉
エラ/シンデレラ(リリー・ジェームズ)
まま母/トレメイン夫人(ケイト・ブランシェット)
フェアリー・ゴッドマザー(ヘレナ・ボナム・カーター)
キット王子(リチャード・マッデン)
ドリゼラ(ソフィー・マクシェラ)
アナスタシア(ホリデイ・グレインジャー)
王(デレク・ジャコビ)
キャプテン(ノンソー・アノジー)
大公(ステラン・スカルスガルド)
エラの父(ベン・チャップリン)
エラの母(ヘイリー・アットウェル)

※2022年自宅鑑賞37本目
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