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シンデレラのやのネタバレレビュー・内容・結末

シンデレラ(2015年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

やたらと「勇気と優しさ」を主張してきたが、なんて薄っぺらいんだ!と思わずにはいられなかった。どこで勇気を出したの?我慢=優しさとするには、説得力が足りない。結局、シンデレラは無知で、既存の女性像からは抜け出せてないのだから、「勇気と優しさ」を売り出す必要なんてなかったのに。

王子様至上主義を回避すべく、王子様との出逢いを舞踏会ではなく、舞踏会前にしたんだろうけど、うまく機能していない。結局、「シンデレラ」という題材を扱うなら、王子様至上主義からは抜け出せないんだろうし、それならそれで貫き通せばいいのに、中途半端にフェミを意識した作りが嫌だった。

あれだけ、お父さんお母さんの思い出のつまった家は守り抜くわ!と言ってたのに、結局最後はあっさり出て行くんかーい、と突っ込まずにはいられなかった。

ケイト・ブランシェットとヘレナの演技はさすがだし、リリーさんは美しいし、見所はある。ただし、肝心な舞踏会のシンデレラのドレスと硝子の靴と髪型がダサいのが残念。
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