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ROOM237のmuscleのレビュー・感想・評価

ROOM237(2012年製作の映画)
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たとえばケンタウロスに見える、と主張される画像には思い切り「ski」の文字が見えるし、「イラレを使うとよくわかるのだけれど雲のところに顔が隠れてる」の主張では拡大も加工もされないから観客の失笑を誘うのみ。要するに最初から信用していない。試みとして本編を逆再生したものと通常上映を重ねて、読み解こうとする試みこそ逆に批評的営為(スーパークリシェワード)を感じた。どっちにしろ狂人力が足りず、出てきたものの解釈もたりてないと思う。でもミノタウロスのとこで『現金』のミノタウロスプロダクションにアップするのはかなりイケてた。このレベルで映画が作られるなら、ヒドゥンヒッチコックを映像化しても面白そう。すでに誰かしてる?(ドゥルーズ『シネマ』の出てきたやつを全部逐一映してここ時間イメージです、って代ゼミみたいにやってる動画ならあった)。個人的にはキューブリックよりも小津の方がずっと"これ"、やりがいがあると思う。
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