Jean

イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所のJeanのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

2018.09.09 字幕視聴


「さようなら」か「ただいま」か。


人が道を選び
選んだ道が人を作る
Byミア父


生きるも死ぬのも
自分次第だと
それが何よりも怖い
Byミア


無為に過ごす時間も
無駄な時間ではない
共に過ごす時に
無駄はない

人生は何があるかわからない
そこが楽しいのよ
どの道を選ぼうと幸せになれる
反面、失うものも Byミア母


愛する者には犠牲を払うもんだ
Byミア父

何よりも願うよ
ワシたちと一緒に生きてくれ
だが家族が死んだ今
お前にとって生きることは
辛すぎるかもしれない
逝きたいなら逝ってもいいんだ
気にするな
気持ちがわかるから Byミア祖父



言葉の端々に色々と考えさせられるものがあった

映画って、ストーリーももちろん大切だけれど、
言葉もすごく大切だなと思う

紡がれた言葉をどう受け止めるか

それって簡単なようで実はすごく難しい

常に糸をピンと張ってなければならないし、
いついかなる時も
感じられるようにしておかなければいけない



ミアが生きることを
拒みたくなる気持ちはよくわかる

残された愛する家族、彼氏がいても、
生き別れた父と母と弟を忘れることはできない

生きていれば、何度も何度も
幸せだったあの頃と苦しい思いを
感じなければならない

こんな苦しい思いを抱き続けるならば、
死んでしまった方がいっそのこと
楽になれるのではと思ってしまうだろう

だからこそ、
この作品は考えさせられる作品なのだ


死を間近にして
人は自分の生きる意味を始めて考えるのだろう

愛する人の死をみた時
己の死を感じた時

死というものを意識した瞬間

多くの人が自分の死と生に
その瞬間を結びつけて、
自分の生き様を考える

その人を想うだけでなく、
自分を振り返る

少しするとまたどこかで出会うであろう
死に一瞬の別れを告げて

また私たちは生きていくのである

それが死と生の結びつきなのかもしれない
Jean

Jean