Shirorin

愛の嵐のShirorinのレビュー・感想・評価

愛の嵐(1973年製作の映画)
4.0
1957年のウィーン。
身元を隠し、ホテルの夜番のフロント係として働く元ナチス親衛隊員のマックス(ダーク・ボガード)の目前に、かつて弄んだユダヤ少女ルチア(シャーロット・ランプリング)が今や高名な指揮者の妻となって現われ…というストーリー。


変態愛ムービー。
大好物です😍

これ、あまりにも有名なジャケ写。
監督はヴィスコンティかと思ってました💦

主演は『ベニスに死す』のダーク・ボガード。『ベニス…』の方がこれより前の作品なのに、あっちの方がジジイに見えた。

『ベニス…』では少年に、こちらでは、ゲットーで見つけた美少女に入れ込む。さすがの変態役がダーク・ボガードにはよく似合う😆

ゲットー時代のシャーロットがめちゃ可愛い💕指揮者の妻として現れた時も美しかったけど。あの涼しげで冷ややかな眼差しは年齢重ねた今も変わっていない。


高名な指揮者の妻なのに、かつて自分を弄んだオトコと破滅への道を選ぶ。
ルチアがわざとガラス瓶を割ってマックスに踏ませ怪我をさせる。それを嬉しそうに見つめるルチア。

マックスは、ルチアを縛りあげたり、監禁したり、口に指を挿れたり、ルチアの傷口に愛しそうにキスしたり。

2人の倒錯した愛にゾクゾクさせられ目が離せなかった😆

最近の映画のように、あからさまな激しいシーンはないのに、2人の絡みは妖気が漂い、狂気すら孕んでいるので、もの凄くエロさを感じる。

ラストはそうなるしかないよね、という終わり方だけど、2人の愛の行く末には美しさすら感じた。
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