Lizettte

恋するふたりの文学講座のLizettteのネタバレレビュー・内容・結末

恋するふたりの文学講座(2012年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

期待していなかった分、めちゃくちゃ気に入りました。ラブストーリーの形を取りながらも、中身は大学時代の輝きに囚われて現在上手く生きられない主人公が母校に戻り様々な人と関わる中で、成長し、現在を肯定するという話。

過去の象徴である母校では、早く大人になりたい大学生。大学なんて最悪と思っている躁鬱の学生。赤い帽子の詩人。早期退職したことを後悔する教授。主人公が大学時代に憧れていた女教授。その誰もが主人公の成長を手助けするように、彼の過去の姿、未来の姿を写していて、またそのどれもが反面教師的に物語に現れる。全員が全員すごく特徴的で興味深いキャラクターなんだけど、意外にザック・エフロン演じるナットが凄くいい味を出していて驚いた。

そして、ニューヨークに帰って現在を見つめると、いつも行く本屋さんの店員という素晴らしい女性との出会いが。正確には出会いではなく、ずっとそこに彼女はいて、それに気づいていなかっただけ。現在にも素晴らしいものはたくさんあって、未来にもそう。Forever Youngではなく、年をとるのも悪くない。Everything is okay. 人生短いんだから、毎日楽しんだもの勝ちでしょ?

悪いところはひとつも見つからなかったので星5です。今年のベスト入れたいかな。
Lizettte

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