アキヤマ

冬冬の夏休みのアキヤマのレビュー・感想・評価

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)
3.5
音楽のない映画
90分程度の短い作品だけど、音楽がないだけでこんなにもゆっくりと時間が流れるのか、という発見。
映画の中の夏休みというと、冒険とかドラマとか、色々なことが起きそうなイメージだけれど、大きな事件は特に何も起きない。
けど、そんな日常の中にちょっとしたことがポッと出ては消え、ポッと出ては消えていく。そんなリズム感の中で、映画とリアルの境界線が蕩けて曖昧になっていく。
子供たちの演技が凄く自然体だからか、冬冬のいる世界が本当に存在するかのように錯覚してしまう作品。