がぶりえる

冬冬の夏休みのがぶりえるのレビュー・感想・評価

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)
3.6
郷愁

エドワードヤン目当てで鑑賞。めちゃくちゃ出演時間短いけど若かりし頃のエドワードヤン見れて眼福。「この人、これから「恐怖分子」撮るんだよなぁ〜」とか思うと感慨深い。

ストーリーも良い。冬冬とティンティンの一夏の思い出。カメラをあまり動かさず、曲も付けず、ただそこにいる等身大の人間を映し出す良さ。日本で言う小津安二郎にも近い、他愛もない日常と何気ない家族ドラマの中に人生の何たるかが凝縮されている。悩みや苦しみさえも味わい深いものに感じられる様な優しさに満ちた作品。台湾ニューシネマの作品のそういう雰囲気が好き。