かぴばる

午後3時の女たちのかぴばるのレビュー・感想・評価

午後3時の女たち(2013年製作の映画)
3.8
 正直、前半はひどく退屈な作品で、これにコメディというラベルを貼ったアマプラは間違っているのではないかと思わされた……そしてその考えは後半の怒涛の展開で覆される。

 徹頭徹尾自己中心的で自業自得、他人(マッケナ)を利用するだけして厭悪する主人公の専業主婦レイチェルは序盤から明らかに"病んでいる"のだが、パーティのシーンでその深刻さが顕になる。

 夫は会社の重役、可愛い子供もいて瀟洒な一軒家に住む専業主婦が「退屈で死にそうだ!」と吠える浅ましさはまさに人間やってるな〜、といった感想。意外な秀作だった。

 結末のハッピーエンドはちょっと強引だったが、それぐらいしないと鑑賞後の気分がちょっと暗くなるかもしれないし、まぁちょうどいいよね。