この作品タイトルだけはよく知っていて、まさかのイーサン・ホーク主演と知り驚きました。
犯罪者で溢れかえるアメリカ政府は年に1度、12時間だけ全ての犯罪を認めるという…。
防御する側、攻撃する側の行動。家の中で起こる家族それぞれの考えの違いや鬼気迫る状況の中での緊迫した行動が浮き彫りになっていく。
パージが開始されるまでの主人公をとりまく近隣住民との人間関係や、家族の様子が描かれ、様々な事を見事に想像することができました。
良かれと思って行動したことが後々にこんなことになって自分にかえってくるのかと理不尽さや、恐ろしい体験がリアルに行われ、このパージという何でもありの行動がある人には引き金となり、今までの蓄積されたものを晴らす機会となる。
パージが終了することによってこの先きっと取り戻すことのない人間関係や、戻れない出来事はきっと後悔という失意の念に悩まされ続けることになるだろうと思う。
人の心の中の小さな悪意を大きく見事に描いた犯罪ドラマであると感じました。
面白かったです。
