このレビューはネタバレを含みます
完璧なふうを取り繕ってはいるけれど実は機能不全な家族が人殺しだらけの中で一夜を過ごすお話。
家族みんなバラバラなのに、その実情にただひとりお父さんだけは気づいていないという悲劇。
一致団結にはほど遠い一家がその後巻き込まれる惨状に、お父さんへの憐憫が込み上げるものの、娘の彼氏に命を狙われたのはコミュニケーション不足を棚に上げ交際を却下してきたせいだし、息子が中途半端な倫理観で親に相談もせずセキュリティオフにしちゃうのは正論だけじゃないちゃんとしたパージ教育をしてこなかったせいだし、ご近所さんにやっかまれてたのはパージに乗じた防犯商売でボロ儲けしていたせいだし、奥さんが危機管理能力ゼロなのも自分会社の防犯システムを盲信させていたからだし、なんつうか、しゃーない。
それにしても、アメリカの若者は彼女の家に窓から忍び込むのがひとつの常識になっているのか。
いくらなんでもみんな忍び込みすぎだろ。
屋根の作り何とかしたほうがいいよ。彼氏以外も来れるってことじゃん。
あと、どいつもこいつも親が家の中にいる状況なのに娘の部屋で乳繰り合いすぎだろ。
肝が据わりすぎているのか性欲モンスターなのかどっちなんや。
アメリカ、豪傑な国よ……
