のんびり映画

泣く男ののんびり映画のレビュー・感想・評価

泣く男(2014年製作の映画)
3.5
ターゲットの娘を誤射してしまった殺し屋の贖罪の物語。

監督はおそらく90年代のハリウッドアクション映画好きなのだろう。ボンベを使ったトリックとか久々に観たし、急にプロレスやボクシング風のファイトシーンが始まったのには思わず苦笑いしました。本作では主にガン・アクションがメインなのですがワンシーンだけナイフ・アクションのシーンがあってそこはズバ抜けて良かったですね。

主演のチャンドンゴンは動きもキレがありハマっていましたが、敵が全くプロらしくないのが致命的。百戦錬磨の傭兵感をセリフの端々に匂わせてるのですがマヌケなんですよ。エレベーターに隠れる件とか、清掃員のオバサン関連の場面とかよくこれで生き残ってきたなと思わせるグダグダぷりで演技力もバラエティの再現Vに出てるレベルの酷さでした。韓国は悪役俳優の宝庫だから無理にワールドワイドな雰囲気を出さずに韓国人使えばいいのに。
海外興行を意識しているのか知らないけどやたらと英語の場面が多い。「ファック!」と連呼していましたが、私は「シバラマ」が聞きたくて劇場まで行ったみたいなとこがあるので残念でした。

アクションもストーリーもアイデアを詰め込み過ぎて纏まりがなく感じました。まずまず楽しめたのですが、もっとそぎ落としてシンプルに作ってほしかったですね