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フォックスキャッチャーのd3のレビュー・感想・評価

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)
4.0
公開当時は「気味の悪い話だな・・・」くらいに捉えていたが、前日に見たNetflix映画「ファックスキャッチャー 事件の裏側」が物語の補助線としての役割を果たしてくれた。

とりわけ当時のレスリングの扱いについてはメダリストであっても世間から屈辱的とも言える冷ややかな対応をされており、東欧やソ連以外の選手には援助がなく、結婚すれば辞めるしかなかった。
そこへデュポンのようなスポンサーが現われたのだから、人格に疑問を感じたとしても急激に距離が近づくことは至極当然と言える。

デュポンもマークも、自身の熱量に対して承認欲求が満たされなかったのだ。
実らない努力は、ときに誤った判断を招く。
ただ、あくまで事実とされていることと映画で描かれていることには大きな違いがあることも忘れてはいけない。
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