たますけ

フォックスキャッチャーのたますけのレビュー・感想・評価

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)
3.6
デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンが起こした殺人事件を映画化した実録ドラマ。

これは重い。とても重たい映画です。
どれだけ経っても主旋律が聞こえてこない三重奏のような…
レスリングの金メダリスト兄弟とジョンが引き起こす不協和音をずっと聴かされる感じですね。
オカルトチックなその狂気に最後はすっかり怖くなってしまいました。スティーヴ・カレルが凄く役にハマってた。
しかし、自分が驚いたのはチャニング・テイタムです。
マジックマイクのセクシー系のイメージをすっかり払拭してくれました。金メダリストなのに、そのブラコンぶりがマザコンのデュポン氏と重なって見えてきた。意外と演技派だったのねー。
台詞も少ない、場面展開も少ない、盛り上がる場面もない、とにかく淡々と三人の表情の演技で見せてくるので、耐えられなくなる人もいるかも。見る人を選ぶ映画かもしれません。
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