課長とヒロシ

春を背負っての課長とヒロシのレビュー・感想・評価

春を背負って(2014年製作の映画)
3.6
ヒロシ(以下ヒ):カメラマンとしての腕を黒澤明監督に激賞され、多くの黒澤作品で撮影助手を努めた木村大作さんの監督作品2作目です

課長(以下課):木村大作監督といえば日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた『劒岳 点の記』が有名だが、本作は一作しか監督しないと決めていた木村監督が『劒岳』のヒットを受けて「もう一回やるか!」みたいなノリで作った感じだ

ヒ:笑笑 確かに『劒岳』と比べたら映画的な出来は悪いですが、さすがのカメラワークと、CGに頼らず一年をかけて撮影した立山連峰の四季の移ろいが圧倒的な映像美となっています

課:監督も出演者もあまり出来映えにこだわってない感じなんだよなー。野球で言うとオールスターみたいな。この何とも言えないユルい感じが、賛否両論分かれるところだ。俺的には「賛」のほうだけどな

ヒ:ですねー。父親を不慮の事故で亡くした息子が、父の遺した立山連峰の山小屋を受け継いでいくという話で、キャストも松山ケンイチさん、豊川悦司さん、蒼井優さんの主演3名に加え、檀ふみさんや吉田栄作さん、池松壮亮さん、小林薫さんなど豪華ですが、皆さん同窓会みたいになんとなくリラックスして演技してるように見えるのが逆に良かったりします(笑)ストーリーも「ながら見」しても理解できる程ゆっくり展開するので、見てる側もいい意味で集中せずに鑑賞できるのが魅力ですね

課:血湧き肉躍るってよりは「癒しの映画」って感じだな!自然は好きだけどナショジオ見るのは退屈だなって奴にはピッタリだと思うぞー!

ストーリー 2
キャラクター4
世界観   5
演出・映像 4
音楽    3
あれって富士山?度99
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