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STAND BY ME ドラえもんのqーpのレビュー・感想・評価

STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)
3.4
【哆啦A梦:伴我同行】続編を観に行く前に、配信で初鑑賞。

「ドラえもん初登場~のび太としずかちゃんの結婚前夜」までの前半と、「第6巻:さようならドラえもん&第7巻:帰ってきたドラえもん」の後半に分けられると思います。後半の2話は有名なエピソードですよね。あののび太のクローズアップ3コマ連続で思い出し泣き出来るレベルなので、もちろん本作でもそこは泣きました。

漫画だと、ドラえもんが未来へ帰る前の最後の夜に二人とも寝付けずに「眠らなくても疲れない薬」などという「それひみつ道具か?」と突っ込みたい怪しいクスリを飲んで「窓から見える月が綺麗だ」なんて二人で外に出ます。

涙を見せたくないドラえもんがのび太のそばを離れると、のび太が夜の町を寝ぼけて徘徊するジャイアンと出くわし・・・と、ちょっと大人びた感傷的な描かれ方をしていて実に良いのですが、本作ではあの6巻最終話を包む雰囲気が全く生かされておらずそこはちょっと残念でした。

長編映画は初期の数本だけ観ていますが、テレビアニメはあまり見ていません。「ドラえもん」の漫画はよく読みました。6巻までは親が買っていて家にあり、7巻以降は物心ついてから自分で数冊買いました。アニメと比べると、漫画原作のドラえもんは少しドライな感じがよかった。

6巻を読んだ時に感じた、なぜドラえもんが唐突に未来に帰らなければならなくなったのか、本作では冒頭のドラえもん初登場時に理由付けをしておくのはアイデアとしては良かったと思います。

「不適切ワードで電気ショック」・・・これはちょっとやりすぎかなとも思いましたが、藤子Fのブラックな短編ならあり得るかもしれません。
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