venom9

イコライザーのvenom9のレビュー・感想・評価

イコライザー(2014年製作の映画)
4.5
スプリンクラーは彼の涙。
特殊技能は別にして、理想の男であり、勝手に私のメンターです。
馴染みのダイナーでのテリ(演:クロエ・グレース・モレッツ)との出会いによって、長年封じ込めてきたであろう感情が目覚め、彼は再び動きます。弱者が踏みにじられるニュースに触れるにつけ、憤りを感じるとともに一方では極悪人とはいえ命を奪って良いのかと葛藤していたことでしょう、ロシアの犯罪組織の拠点へ行き、なんとテリの身請けを提案するのです。よく考えると、同カテゴリ作品でこういう描写は稀で、ほとんどがいきなり暴力の行使ではないかと思います。当然犯罪組織連中に失笑されてしまいます。こうなることはまっコールも予見できそうですが、できるなら殺したくないと悪党へも選択肢を提供する律儀なマッコールさんです。
レストランでテディと対面するシーンも良いですね。テディはマッコールをビビらせようと威嚇を試みますが、役者が違います。マッコールの発言は理屈っぽく説教ぽいところがありますが、私なら謹んで拝聴します。
制圧を決心した相手を前にして、マッコールの瞳から感情が消えますね。まるでマシーンか捕食昆虫のようです。
今や、愉快なおじさんが定着した感のあるディビッド・ハーバーが小悪党(汚職警官役)でいい味出してます。
(配信サービスで何度も観賞)
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