ムーア

チョコレートドーナツのムーアのネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

最近でこそ、LGBTに対する理解は深まりつつあり、海外の著名人も続々カミングアウトしていってますが、やはりマイノリティである事には変わりない。
堂々と生きたい反面、後ろ指さされる覚悟ありきで自分に正直に生きてる。

裁判ではルディの相方ポールが
「誰が知的障害があって太ってるダウン症児を引き取るって言うんですか!」
と声を張り上げていますが、マルコも言わばマイノリティなんですよね。

ルディは、その点で最初から自分とマルコに共通点のようなものを無意識に感じたのかもしれない。(というのは飛躍しすぎてるかな?)

LGBTにまつわる作品は、前向きに、社会問題としての描写は外さないようにしながら、結末は両極端な物が多い気がします。
どちらも年代関係なく交互に制作されるあたり、まだまだ闇の深い問題なのかもしれませんね。

大人に振り回されたマルコでしたが、結局本人が選んだのはルディ達でしたね。障害者だからと本人の意見をきちんと聞いてあげないのも、マイノリティで生きる人達全体に言えることなのかもしれません。
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