とも

チョコレートドーナツのとものネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

それぞれの役柄が極端に描かれてて分かりやすかった。

性的マイノリティー、障害、肌の色、宗教、前科、病気、育った環境、民族、住んでる場所、、
挙げたらキリがない差別、偏見。
その氷山の一角をみた感じ。
誰にでも関係ある話。

私の知人も私の側や知らないところで
ただの肌の色で散々差別を受けてきたけど
涙が流れるほどムカつく。
そしてその怒りはやり場がない。
差別する当人は知らないだけだったりもするから。

そんな時は
罵倒してやりたくなる気持ちや
そんな人と関わりたくもない気持ち、
でもお願いやからわかってほしいって気持ち、
その人にはその人で、差別しちゃう程の
嫌な経験があったんかもとか
なんでそんなふうに接するの?って疑問、
正しさなんてないって事実が
グーの中でごちゃ混ぜになって泣けてくる。

'差別じゃなく現実だ、理想論はごめんだ'
っていうような言葉があったけど
差別の連鎖がこの現実を作ったんだから
実は別物じゃなく繋がってるもの。
そうは思わへんかな。

ルディのように、強く優しく勇敢で
心に従う私でありたい。

マルコのモデルになった人は、
本当は亡くなってないらしい。
でも作中でそのように描いた意図、
その結末にしてまで伝えたかった思いを
考えることには意味があると思う。


正しさなんてなくていいから
愛だけ持って。お願い。
愛は正義を凌駕するから。
とも

とも