このレビューはネタバレを含みます
ポールとルディはマルコに対して本物の親としての『愛情』を注いでいて、マルコもポールとルディと暮らす家を『自分の家』と思って心から2人と一緒に暮らしたかったはず。なのに、親権をマルコの意見もしっかりと聞かずに、ゲイだから悪影響を与えるはずと2人への偏見が親権の争点になっていたのはどう考えてもおかしい。
ただ当時も今も、作中の児童院の先生みたいなフラットな考え方の人は少ない。自分もそういう人になりたいと思った。
ポールが職場を辞めさせられたシーンは心底ムカついた。
ルディの歌に込められた魂の叫びは、すごく響いた。ルディは舞台でとても輝く人だし、それを演じた俳優も素晴らしかった。
ポールとルディが偏見に負けずに愛し合った事、そして2人のマルコを見る目が我が子を慈しむ親の表情そのものだった事を絶対忘れない。