ももいろりんご

チョコレートドーナツのももいろりんごのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.2
昨年の時差投稿シリーズ!これがラスト😂
とってもいいお話。余韻が残ってまた観たくなる。日本でも舞台になったりしているのがわかる。
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1979年のカリフォルニア。ゲイのルディはショーダンサー。ある日、弁護士のポールと恋に落ちる。同じ頃、同じアパートのダウン症の少年・マルコが母親から冷たく扱われているのを見かける。母親の逮捕をきっかけに3人は一緒に暮らし始める。それぞれがお互いを認め合い、ささやかな幸せを感じ始めるが…。
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いきなり、ニュアンスネタバレから入るので
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情報を知りたくない方は
⚠️ごめんなさい⚠️
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世間はそれを許さなかった…
(上記あらすじに書きたかった一文)
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知らなかったんだ。
これが悲しいお話だったんだって。
幸せになって欲しかった。
だから、悔しい。そして、悲しい!
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タイトルのチョコレートドーナツ🍩
甘いドーナツ。だから勝手に幸せなハッピーエンドを想像していた単純おバカな私を殴りたい。
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ルディとポールは愛し合い、マルコとともに幸せな家庭を築き始める。ポールがルディのために購入した録音機でデモテープを作り、ナイトクラブへ送るルディ。学校の手続きをし、初めて友達とともに学ぶマルコ。3人の夢は叶うかに見えた。
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しかし、幸福な時間は長くは続かない。ゲイであることを隠していたポールは、職場に2人の関係がばれ、弁護士事務所をクビになる。好奇の目にさらされ、さらに法によりルディとポールはマルコと引き離されてしまう……。
『血はつながらなくても、法が許さなくても、奇跡的に出会い、深い愛情で結ばれた3人』こんな公式サイトの言葉が泣けました。
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「1970年代のニューヨークのブルックリンでゲイの男性が育児放棄された障害児を育てた」という実話に着想を得てできた本作品は、今でも多くの人の心を揺さぶると思う。
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原題『Any Day Now』の意味は「いつの日か」。作品中でも使われるボブ・ディランの『I Shall Be Released』の歌詞
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ルディとポールは今も仲良くくらしてるかな。マルコを思いながら…なんて妄想してしまう。ただ大切な人を思う気持ち。それが本当に素敵な作品でした。