LGBT、障害者、子どもの人権について考えさせられる映画。
一見、主人公たちがなぜ他人の子の養護にそこまで執着するのかわからないのですが、おそらく、ゲイである彼らは社会的マイノリティが世の中が生き辛いことが肌身でわかっていて、障害児のマルコに心から共感したからではないでしょうか。
ゲイに対する偏見と、親と一緒に暮らすことが子どもにとって一番幸せであるという幻想(思い込み)に基づいた司法判断はどうみても誤りであり、「子どもの最善の利益」とはなにかを考えていない。それをわからせるためにこの映画は一つの悲劇的な展開を用意しています。マルコは本当に気の毒なのですが、ここまで描ききらないと、わからない人にわからせることはできないのでしょう。