このレビューはネタバレを含みます
【2018年118本目】
昨日は久々1人でお家鑑賞。
なんとはなしに選んだのが本作、
チョコレートドーナッツ。
ジャケットのアランカミングの優しい表情から絶対心温まるいい作品なんだろうなと。そのスタンスでいったのが間違い。
一言でいえば、後味の悪い作品。
でも、この後味の悪さは、作者のエゴとかそういうものじゃなくて社会の残酷さそのもの。
偏見が生んだ無慈悲なエンディングが辛い。
マルコが好きだった甘い甘いチョコレートドーナッツ。マルコが好きだった幸せな幸せはハッピーエンディング。
作中でも描写される幸せから誰がこんな結末を望んだだろうか。
いい映画、そう言うんじゃなくて心に突き刺さる評価のしづらい映画でした。
この時代の地続きに生きている私たちの時代が少しでも、いい時代に。
そして、これからの未来が私たちが生きている時代よりも少しでもいい時代に。
そう、なってほしいと願いたい。
チョコレートドーナッツが食べれなかったとしても、チョコレートドーナッツのような甘い素敵な人生を。