りょー

チョコレートドーナツのりょーのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
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物語はセクシャルマイノリティの理解が乏しく、現在より幾分偏狭的だった時代。

アランカミング演じるルディは、女装している変質な同性愛者という眼差しを世間から向けられる。

最初は世俗を意識し、二人の関係性を押し隠していた恋人のポール(弁護士)も、徐々に心を許し、己の信じる理想の正義を貫くことを決意する。

その最中、二人はドラッグ中毒の親をからネグレクト的扱いを受けるダウン症の少年マルコを不憫に思い、結果的に監護者として保護することになる。

ルディ、ポール、マルコ3人は幸せに暮らすも...

ようやく日本でも、
セクシャルマイノリティに関する法的手続きの氷が溶け始めている。

歯痒い点も多い。けれど敷居の変革に慎重になるのも十分理解できる。SRS、ジェンダーに理解のある医師、法制度、社会環境、教育、学問あらゆる面で。



もし、自分の中に愛が、自分が認識できた時、それが法的、社会的に否定されるというのはとても辛辣。頭ごなしの偏屈さでなく、いくぶん考慮が必要だと思う。

アランカミング演じるルディのたち振る舞いには、性別を超越した熱い魂が籠っていた。コレは僕の中で最もお勧めしたい映画。
りょー

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