りょー

永遠の0のりょーのレビュー・感想・評価

永遠の0(2013年製作の映画)
4.0
-1.0から山崎監督作品を振り返る。
百田さんの現代を生きる世代へのメッセージ性の強さと時代を横断するプロットとの親和性が見事なのは言わずもがな、戦闘機のVFXやキャストさんらの演技が非常にアツい。

3丁目やアルキメデスなどを思うと、-1.0は集大成でもあり、まだまだ発展途上の意欲作でもあるのかと…今後にも期待大です。

現代を生きる人たちへ、“生”への意識がとにかく色濃いフィルムだと思いますし、方向性はコレで間違いないし、完成されていると思います。

ただ、個人的な欲を言うのであれば、三浦春馬さんの件然り。こうしたキャリアを重ねてきた現代の方が、“生”をかなぐり捨てて“死”を選ぶ局面に至るまで、どういった経緯があるのか。その背後に、よりリアルなモノがある気がしていて、戦後や近代以前との対比ではない、山崎監督の撮ったソレを、オッペンハイマーへのアンサーなり、何かの形でなり。つくづく個人的な想いで観てみたいと思いました。
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