人が愛を育てるのではなくて、"愛が"人を育てるのかもしれない。そう感じさせられた作品。観賞後、filmarksのあらすじを見るだけで涙が出てくる、、
大方のあらすじはこう。
ゲイバーで働くオカマ、ルディ。彼女はドラッグ漬けの隣人の息子・ダウン症のマルコを引き取るべく、恋人であり検察官であるポールに助けを求める。3人は本当の親子のように"普通に"暮らすこととなった。
しかし、法や世間体はそれを許さず、マルコは2人の手元から引き離されてしまう。あの手この手を使って裁判に挑むがーーー
というお話。
ネタバレになってしまうかもしれないけど、マルコはハッピーエンドが好きなのにこの結末はあまりに皮肉的。
この物語はきっとまだLGBTが認知あるいは許容されてなかった時代の話。今同じことが起こったら結末はどうなっていたんだろうと思ったら、ほら、また泣けてくる、、
マルコはダウン症ということもあり、セリフがとにかく少ない。それに加え生みの母親の元では無表情なんだけど、ルディたちに出会ってから笑顔が増えていった。表情であったり相槌などで、ルディとポールから受け取った愛情、また彼・彼女らに抱いた愛情がすごく感じ取れた、、愛に言葉なんてほとんどいらないんだね。
ルディを演じるのは男性の俳優さんなんだけど、とにかく女性性の溢れ出ること。笑 最初のゲイバーでのシーンは不自然に感じたけど、法廷でマルコを必死で守るために憤慨するシーンとか表情の節々に女性らしさ、母性を感じた。息子を愛する"母"、1人の女性としてどんどん成長していた、、
ポールも愛するルディと、そのルディが愛するマルコを守るべく、勇敢になっていった。最初は彼も"世間体"の一部で、ルディにお尻叩かれないと行動できなかったもんね。笑
とにかく後半からは涙、涙。そしてまた涙。エンドロールでは顔全体が滝だった。
冒頭に述べたように、愛について教えてくれる映画でした😌