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チョコレートドーナツのyoshipyのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.2
人間が形成してきた社会の中での「普通の人」は、マジョリティであるかどうか。
正直自分も我が子にいわゆる「普通の人」として生まれてきて欲しいと祈っていたし、今後も「普通の人」に成長していって欲しいと願っている。

社会の中ではマイノリティであるゲイのカップルとダウン症のマルコ。
相手を慈しみ思いやり支え合いながら生きている、人間として3人とも普通の人。

ネグレクトジャンキーのマルコの母。
差別意識で悦に浸る会社の上司。
排他的過ぎる社会のメカニズム。
このいわゆる普通の人々と、その人々が望む正常な社会があまりにも異常で病的に映った。
その異常で病的なこちら側に普通の人として生きている自分がいる。

アメリカではタイムリーで差別によるあってはならない事件が起こり死者も出た。
地球の裏側の話として無関心無感情は異常だよなと。

すごく重く深く考えさせられ、指さされてるような感覚で、いたたまれない。
なんか今日語ってる。

ワンダー君は太陽は息子が小学生くらいになったら。
チョコレートドーナツは中学生くらいになったら。
今後の映画による情操教育教材としてBlu-ray買おう。
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