えそじま

フルートベール駅でのえそじまのレビュー・感想・評価

フルートベール駅で(2013年製作の映画)
3.7
2009年1月1日、とある青年がフルートベール駅で小競り合いを起こし、駆け付けた警察官に無抵抗のまま射殺される事件が起きた。この時青年は22歳で、結婚を考えている恋人と幼い娘がいた。

この青年、ヤクの売人としての逮捕歴がある上に、不倫の過去や遅刻癖もありあまり褒められた人物ではないが、まあ何処にでもいるちょっと駄目な普通の人間であり、恋人や娘、母親を心から愛している。
人物像や過去においてこの作品がどこまで事実を描いているのかは不明ではあるが、仲間達と新年を祝った数時間後に電車から引きずり下ろされ暴行を受けた挙げ句、無慈悲に射殺されるべき人物ではないことは確かである。

撃たれた直後、警官や駆け付けた救急医に「娘がいる…娘がいるんだ」と懇願するように訴え続ける姿はこの上ないほどに痛ましかった。

青年は黒人でした。
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