KentF

プリズナーズのKentFのレビュー・感想・評価

プリズナーズ(2013年製作の映画)
3.7
曇った窓ガラス越しに外を見るように、血で充満した頭と目からは周りの世界が霞んで見える。
只々、愛娘への想いを抱いて、盲目に突き進む。全てはあの子の生命と安全のため。子を思う親の気持ちに胸を打たれそうになるが、エスカレートしていく様は明らかな人権蹂躙。どちら側から見ればいいのか戸惑いながら、父の葛藤が痛いほど伝わってくる。結末を受けて、すっと血の気がひき、立ち尽くす。実に繊細なサスペンス。
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