tokko

プリズナーズのtokkoのネタバレレビュー・内容・結末

プリズナーズ(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

善と悪について考えさせられる映画。

ヒュージャックマンの娘はある日失踪し、父親は彼女の安否、居場所をあぶり出す為に、残忍な行為も厭わなくなる。

ヒュージャックマンにとって、娘を見つけ出す手段としてその行為は「善」であったが、第三者からみるその姿はとても「善」とは捉えられない「悪」であった。ラストシーンに妻が、「彼は善い行いをしたまでだ。」と称賛するシーンで、更に対比を強めているのがまた面白い。

またメディアの観点からこの映画を観てみると、面白い。容疑者として疑われた人物2人は、精神的に問題を抱えている者であった。障がい者=犯罪者という無意識的な共通思想、ステレオタイプがあるからこそ、そこに明確な動機がないにも関わらず、疑わない、そして簡単に納得してしまうのだ。

2時間半という長編映画ではあるが、ストーリーが面白いので、飽きることなく最後までハラハラドキドキ、考えさせられながら鑑賞することができるので、オススメです。(ただ宗教チックなお話も絡んでくるので、苦手な人は向いてないかも。)
tokko

tokko