ひいらぎ

ジュラシック・ワールドのひいらぎのネタバレレビュー・内容・結末

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的にはジュラシックシリーズでは初代ジュラシックパークの次に面白い作品だと思う。
パニック映画系でヘイトを溜めがちな女性キャラも、今作は「叫ぶ、わがまま、お荷物」の部分が多少はあったものの、しっかりと闘う姿勢を持っていたのでそこまでイライラしなかった。

恐竜の登場シーンや、そこに至るまでの経緯も分かりやすく、良かった。
登場人物が大きな声で叫ぶシーンが少なめなのも個人的に良かった。
絶叫シーンというのは、ここぞというときに使うもので、乱発するのは映画をチープなものにしてしまうと私は思うからだ。

私はこの映画では「モササウルス」の印象が予告などではとにかく残っていたのだが、本編では登場シーンがそこまで多くないことには、意外性を感じた。
初めはもっと登場させれば良いのにと思ったが、
よく考えると敢えて登場を少なくすることにより、最後のシーンを強調させたかったのだろうかとも考えられる。
しかしもし、それが狙いなら最後のモササウルスが戦いの主導権を奪うシーンを長くして欲しかった。今まで苦戦していた相手を第3の敵(この映画では直接的な敵かは不明だが)が呆気なく勝つことにより、その強さをより表すというのは良くありがちな表現方法だが、ここでは使用するべきではないのではなかろうかと思う。
せめてラストのシーンであの馬鹿でか恐竜が鳴き声を上げるシーンの引きで、モササウルスが海面から飛び上がるシーンなどが加えられていたら、より良かったのではないかと思う。
欲を言えば、馬鹿でか恐竜の鳴き声のシーンの引きで、多くの恐竜が闊歩する姿や、空を飛ぶ姿が映って入れば、島が完全に恐竜のものになったことが分かり、次回作への伏線にもなり良かったのではないかと思う。
ひいらぎ

ひいらぎ