ヒレカツ

ジュラシック・ワールドのヒレカツのレビュー・感想・評価

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)
4.0
映画に何を求めるか、それは感動だったり、ドラマだったり、芸術だったりすると思いますが、自分がこの映画に求めたのはエンターテイメント性だったので、その観点ではかなり楽しめました。
その他をこの映画に求めるのはオススメしません。悪しからず。

劇中では殺戮マシーンと称される凶暴で知能も高い大型恐竜が檻から脱走し、サファリパークと某夢の国を合わせたようなテーマパークを蹂躙してゆく、という内容です。死生観とか感動とかではなく、ただただダイナミックに物を壊して人や恐竜を殺していく感じです。もちろん、並行してスリリングな逃亡劇も展開されます。
入場者の被害に関しては劇中では触れられていませんか、ケガ人も死者もかなり居たのではないでしょうか。でも、そんなの関係ありません。恐らくテーマパークとしては未曾有の被害規模の災害ですが、そんなの関係ねぇ!なのです。そうゆう映画じゃないんです。

実際、テーマパークの関係者サイドもこんな大惨事を前にして、恐竜の軍事利用を目論んでみたり、経済的な損失を恐れて殺処分を見送ったり、自分の身内を助ける為だけに奔走したり、果ては焼け木杭に火をつけたりとロクでもありません。ネットではクソ運営と叩かれることでしょう。

とにかくリアリティや社会通念や倫理観を重んじて見る映画ではありません。エンターテイメントなんです。その分、スクリーンで見ると迫力があって面白いです。割り切れない人にはオススメしません。自分は割り切って楽しめたのでヒャッハーでした。

あと、顔と声のギャップやちょっした演技の違和感を気にされる方には吹き替え版はオススメしません。そこまで酷い訳でもありませんがギャップは強めです。
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