ナマケモノ

ジュラシック・ワールドのナマケモノのネタバレレビュー・内容・結末

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

まず一言「(人間が)まるで成長していない…」と言わざるを得ない。

サファリエリアでのロマン溢れるスフィアや、シリーズの顔たるレクシィ、迫力満点のモササウルス、サムネにも良く使われるオーウェンとブルー達等、過去作を見てても飽きないで見入ってしまう。

肝心のメイン恐竜たるインドミナスちゃん。実は恐竜でも何でもなく、擬態に熱感知、なんでもござれのキメラさんでした。(細かいこと言うなら1作目からずっとカエルとのハイブリッドなので全て恐竜モドキなのですが)
野生化した島に遭難しちゃったロストワールドは別として、やはりシリーズ伝統のヒューマンエラーによる脱走劇。おいデブ、お前なんでわざわざ人用の通用口閉じてメインゲート開けた。ある意味こいつが直接の戦犯。
安全確保のためにオーウェンを強引に連れてきた癖に、責任者はお前じゃないとか言っちゃう主任?の女。
甥っ子達預かっときながら秘書に丸投げといい、創り出しておいて能力把握してないわ、下等生物扱いして過小評価するわ。挙句既にパークという危ういバランスでなりたつダムは決壊してるのに楽観視とお前らちょっと責任感と倫理観いう言葉についてレポート用紙20枚くらいにまとめてこいと言いたい。

新登場のスフィアでギリギリ生き残りながらサバイバルへ突入する兄弟という1作目を思い出します。
バイクを駆り、かつては「人を執拗に襲い続ける中ボス」的存在だったラプトルと共に森を駆け抜けるという浪漫溢れる熱い展開に、ワクワクしてしまいます。
そしてここでまさかの展開。
「実は私、ラプトルのハイブリッドでもあるからその子らの命令権貰うね(๑>؂•̀๑)テヘペロ」
ほんとあのマッド博士ろくなことしねーな。

なんだかんだで大暴れするインドミナスちゃんを止めるために、とうとう切り札のレクシィ参戦。1作目時点で成体なことを考えると、かなりの老齢のはずですが公式チートのインドミナス相手にも退きません。
ブルーも参戦し、乱戦の最中美味しい所を持っていったのはモササウルスでした。

そりゃーあの口で食われたら流石に無理だよね。デカけりゃ強い、なるほど真理だ(笑)

パニック映画としては、シリーズで唯一パークが営業してることもあって過去最多の逃げ惑う人々のカオスが見ものですね。

続編が「人の業、思い上がり」といった面を強く押し出してる事もあり、パニック映画としてはこちらの方がシンプルに楽しめるでしょう。