くらげ

ダブリンの時計職人のくらげのレビュー・感想・評価

ダブリンの時計職人(2011年製作の映画)
2.8
家を失い車で生活する老人と少年の、繊細で美しくも悲しい物語。


ホームレスにならなければ出会わなかったであろう2人の小さなまじわりあいがヨーロッパ映画ならではの可愛らしくどこか冷たい雰囲気で描かれています。


コメディとかほんわかヒューマン系映画かと思いきや、辛い現実が描かれすぎてて胸が痛みました…というか若干後味悪かったです。


老人に、プライドを捨てて生活することを教えたり、馬鹿をすることの大切さ、楽しさを伝える少年。

少年に、人としての秩序をおしえる老人。


2人をあたたかく受け入れる老女。


3人の人生が見事に混ざり合い、交差し、ばらばらの方向へ向かっていきます。

美しい音楽と映像が観る人の心を掴み悲しい気持ちにさせる。
さすがアイルランド!
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