このレビューはネタバレを含みます
画はきれいです。キャストも華があっていいと思います。ラッセルクロウだけ堅物すぎるけど。以下は感想というか半分はよく分かってない人の戯言です。
話がよく分からん。というかこの話の流れでなぜノアとその家族は神に許されてまた人間は生き続けられるのを許される?
ノアは孫となる双子を殺さず、それに対してイラは「神は人類に救う価値があるかを問うた。あなたは慈悲を選んだ。あなたは愛を選んだ。」と言ったが、それは"家族に対する個人的な"慈悲と愛では??なぜならノアは無垢で善良なナエルを見殺しているし、それでハムはノアを恨んだ。けどハムも父であるノアは殺せず敵のボスを殺した。そしてそいつは死に際に"俺を殺して人間になったな"的なことを言い残す。
だから、愛するもののためなら人を殺しても良いんかい、と思ってしまった。そしてそれは母の子供のためならなんでもする精神と同じだし、それが人間同士で争って破壊し合う要因であり、それを良しとしないから神は洪水起こしたのでは?
なのでやっぱりノアは神を裏切っているし、裏切られた神が慈悲深いので人間は生かされている、ということ?
どうにも納得出来ないなあ。
ノアが家族以外も助け、敵にも慈悲を見せるような高潔な人間だから神に許されるとかだったら納得できるんだけど。(始めはそういう人間だからイラがいるわけだし)
あるいは生まれてきた赤ちゃんを殺すほど神に忠実だけどそれに苦しむ、それを見て神は慈悲深く人間を助けた、とか。
旧約聖書をちゃんと理解しているわけではないし信じてもいないが文化として知っておきたいと思って観ました。この作品がその助けになったかはちょっと微妙だけど、ほかの聖書を扱う作品があればまた観たいと思いました。