けんぞー

おやすみなさいを言いたくてのけんぞーのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

あの場所、あの時刻で大勢の人が死んだのは自分のせい。
これがなんかグッときた。
あそこで爆発してなくても、いつか絶対誰かは死ぬし。けど罪悪感はあるんだろうなぁと思う。

私が伝えなきゃいけないという使命感。
こういう使命感のある仕事、誰にでもできるものじゃないのは単純に憧れる。そんな軽いもんじゃないとは思うけれども。
最愛の夫や娘達を捨てて(捨てるというか、それより大事だとおもうものに向かって)までやりたかった、伝えたかった事なのに最初と何も変わらない現実がそこにあって、そんな簡単に変わるものじゃないとは思うけど、
最後の無力感というか膝から崩れ落ちる瞬間に、詰まってる。

誰かがやらなきゃいけないとか、こういう映画はもっと多くの人が見た方がいいとかあるけど、こういうこと言う人は、テレビがあって映画が見られる人が言う事だからなぁ。難しいよなぁ。

風景の映像がとても綺麗で、映画の途中には何度も静かなシーンが多い。そこで自分の中で考えられる時間が作れたから入り込めた。