日本に生まれた者として、ずっと記憶しておきたい映画。ものすごく心に沁みた。
思い返してみると伝統的な時代劇は観たことがないし、今まで特に関心を持ったこともなかったけどこれを機に観てみようと思った。
主演の福本清三さん、本当に東映京都撮影所に所属して実際に多くの時代劇で斬られ役をしているひとだと知って、びっくり。彼のことをもっと早くに知れていたらなと。
あんなに強くて、何事にも屈しないような香見山さんが楽屋で静に涙を流したシーンは観ててとても心がぎゅっと掴まれた。
知ってる街並みがこうして映画のなかに映ってるのって、やっぱり良い。もうここ数年映画村にも行けてないからすごく恋しくなった。次行ったときには、もっとじっくり映画村のなかで役者の方々を見ようと思った。
時代の流れは止めることができないけど、その波にのまれないようにその時代の人々が作り上げたものを守ることはできる。
あんなに沢山の人に慕われて、頼られて、信頼される香見山さんは本当に素晴らしい人で、心も美しいんだろう。
終わり方が素晴らしく美しかった。
