太秦ライムライトの作品情報・感想・評価・動画配信

「太秦ライムライト」に投稿された感想・評価

テレビの時代劇が軒並み打ち切りになるこの時代にこそ観なくてはいけない傑作。
輝かしい時代はいつか消え中身のない(ように見える)新しいものにとって変わる。
それでも本質を見極める人がいつまでも残っていてほしいと切に思う。
随所泣けるしクライマックスも最高だ。
また観たい。
カツラは若いイケメン剣士っぽいのに御年70くらいのシワシワのおじいちゃんというアンバランス。だがそこがいい。
初主演作なのに見たことある気がする顔。無意識下で刷り込まれるくらい何度も見ていたんだと思う。そんなに時代劇見ないけれども、それでも。

斬られかたが上手いというのは、芝居が上手いということ。
斬られ役にも洗練された技術や信条があり、それらが主役の演技と混ざりあって素晴らしい殺陣となる。
時代劇がだんだんと廃れていく中で、若い才能と出会う。若者に真摯に向き合い、己の技と信念を伝える、継承の物語。

何よりも「続けてきた」ということに敬服する。こういう生き方はなかなかできない。私なんか人生の折り返しが迫っているのに未だにブラブラしてる時点でアウトである。人生をかけて何をしたらいいか探してるうちに人生終わるタイプ。
こういう、普段は賞賛されなくてもコツコツと自分の役割を果たしていく人々がいるからこそ、映画は映画たりえるし、社会もそうやって成り立っているんだなぁ…。(珍しく素直な気持ちである)

「かっ!」ってエビ反りになるの若干ホラー。
okyk

okykの感想・評価

3.8
見事な散り際
ラストはなんだか涙が止まらなかったな
チャップリンの「ライムライト」を見てから見たのが、さらによかったのかも

ライムライトの魔力
若者の登場に、老人は消える
by チャールズ・チャップリン

大切な弟子である彼女に切られて死ぬシーンで終わるのがとてもよかった
sono

sonoの感想・評価

4.3
チャップリンの「ライムライト」を踏襲しつつもこの作品だからこその着地をしたラストシーンが本当に美しい。舞い散る桜と福本さんのショットがずっと目に焼き付いている。

憎まれ役である監督やアイドル俳優の描き方についてはあんな極端にデフォルメしなくても……とは思うのですが、良い映画でした。
センガ

センガの感想・評価

3.5
京都の太秦で時代劇の斬られ役一筋の役者・香美山清一。
時代の流れで衰退していく時代劇と自らの衰えに葛藤する最中、一人の若い女優志望の女性と出会う…。

『5万回斬られた男』福本清三、名前は聞いたことはあったけど実際見ると普段着の時は普通のお爺ちゃんだけど、ひとたびカツラと腰に刀を差すと凄腕の用心棒に見えるのは流石の一言。
時代劇と現代劇や新時代劇の監督や俳優のバカっぽさの対比が面白い。
ラストの思うように体が動かない自分にプレッシャーをかける為に主演の大物俳優(松方弘樹)を挑発する所は痺れた😆
k

kの感想・評価

3.0
福本さんが子供の頃の記憶とともに夕陽に向かって駆けていく姿が美しく、強かった。あと、再び撮影所に戻ってきたときに、歩いてくる姿が荘厳だった!
Hitomi

Hitomiの感想・評価

3.0
時代の変化、抗えない老いに向き合っていくのが苦しかったな。
私は斬られ役のことを全然知らなかったからこそ、このような映画のおかげで名役者を知ることができてよかった。
CGではなく、時代劇の立ち回りの技術が受け継がれていきますように。
福本清三さんの所作ひとつひとつに深みがあってかっこいい。

山本千尋さんの殺陣も眼福でした。

あたたかいストーリー。とても好きな作品です。
kamo

kamoの感想・評価

4.1
良かった。

日本の文化って、型とか所作の美しさあるよね。形から入って心を知る。というような。
殺陣の美しさも然り。刀さばきの上手いこと、美しいこと。
何度も泣いてしまった。

さつきちゃんも良かった。形が綺麗。
売れた後の服がダサかったけど、まぁ分かりやすいって事で。
5万回切られた男、福本清三の晩年の物語
2014年公開 ファンタジア国際映画祭で最優秀作品賞と日本人初の最優秀主演男優賞受賞。
数多くの時代劇を作り出してきた太奏を舞台に、時代劇を支えてきた人々の姿をチャールズチャップリンの「ライムライト」をモチーフに例えた作品。
「5万回切られた男」の異名を持つ切られ役俳優福本清三であり、福本清三にとって本作が55年間で俳優人生初の主演作品となった。

私は本当だったら記念の2000本目を、この映画に決めていたが色々あり今になりました。
私が福本清三という人を知ったのは、ある番組で影の支え役、殺陣指導をする事で興味がわいたのです。
夫も義父も大の時代劇ファン。
1字1句忘れずに言えるほど。
大河ドラマも時代劇は必ず観ます。だから自然に子供達も歴史に詳しくなり受験に大いに役立ちました。

我が家の話はさておき…福本清三は「悪役商会」から切られ役、殺陣指導で有名。
この映画でも出演している松方弘樹など「遠山の金さん」や「暴れん坊将軍」「水戸黄門」等など主役級の人もお世話になっているはず。
55年間の間、意気揚々とした時代もあったろう。しかし歳と共に仕事は減る。
怪我の後遺症がひびく。そのような姿でも木刀で毎夜、振りかざす姿は時代劇の裏方を引っ張りあげてきた重みを感じる。
後半、最後のシーンは息を殺して見てしまう。美しく散る姿…心に響く。
あの緊張感は福本清三の桜舞い散る映像が忘れられないと思う。

アクション映画やヤクザ映画も多数出演。深作欣二監督から撃たれたシーンでゴムで跳ね上がるところを「体にバネがあるから」と止めた逸話あり。それだけ身体能力がある人だったのだ。
2002年には「ラストサムライ」に出演。英語版公式サイトで「kirareyaku」と明記される。
トム・クルーズからは定年はもったいないとハリウッドにおいでよとも言われている。
映画は暗い影をおとす作品のようだか、役としての周りから信頼関係が厚く言葉少ない男の切られ役最後は時代劇が少なくなり、若者が(例えばジャニーズ系)2足のわらじをやるのではなく真の役者魂を見せつける。
近年は演技が決して上手いという若者が少ない。
伝説になる役者は努力を惜しまないのだ。(マツケンサンバ…それはそれで良いのだ笑)
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