てつ

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のてつのレビュー・感想・評価

3.5
「おとぎ話のような人生こそおとぎ話だわ」

ニコールキッドマンが大女優のグレイスケリーを演じた作品。

モナコ大公レーニエ3世(ティムロス)と結婚し、子供にも恵まれていたグレイス。
しかし、女優と大公妃という立場に苛立っていた・・・

序盤にその苛立ちを表現した車での暴走部分は、『泥棒成金』でグレイスケリーが見せた茶目っ気のあるシーンのオマージュとなってますね。

レーニエ3世を演じたティムロスがハマリ役!
不器用ながら政治に巻き込まれる家族を大事に思っていたりする、優しく厳しいオジサンが似合ってました(笑)

そして、ラストでの赤十字主催の舞踏会での大演説を演じたニコールキッドマンも素晴らしかった。
正直途中までは、グレイスケリーの透明感には程遠いニコールと思いましたが、最後まで観て、見事にグレイスケリーを演じ切ったな~というのが僕の感想です。

グレイスケリーは映画でしか知りませんでしたが、このような政治を背景にしたドラマがあったとは知りませんでした。

グレイスケリーの強さと美しさが表現された作品
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